君を守るよ、疾風のごとく!

このブログでは「ハヤテのごとく!」の主人公、綾崎ハヤテを全力で応援してます。 ハヤテFCも運営中。

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「時計塔の誓い」

FC会員の瑞穂さんからSS作品を寄贈して頂いたので、ここで公開させて頂きます。

こんなブログ読んで下さってるだけでも十分なのに、
ご連絡頂いて公開したいとまで言って頂ける方がいること本当に嬉しく思います。

ハヤテ好きな方まだまだいるんだなって実感しますね。

では、下記一点だけ注意書きがありますので確認して頂いた後追記からどうぞ。
素敵な作品となっておりますのでぜひお楽しみに。

感想は記事へのコメント、もしくはメールフォームにてお願いします。
頂いたものは、私からご本人にお伝えします。

(注): このSSでは原作の時系列を無視してください。それからヒナギクさん、千桜さんたちは既にゆかりちゃんハウスに入居しています。また生徒会顧問に薫先生を充てています(著者が勝手に決めた)。そのあたりに気をつけて読んでいただければ幸いに思います。ではどうぞ。



「時計塔の誓い」


 ここは白皇学院生徒会室。
 桜の開花も間近な三月半ばの昼下がり、春休みを前に生徒会では会長の桂ヒナギクと副会長の霞愛歌、それに書記の春風千桜の3人が今日も大量の書類と格闘していた。本来は泉、美希、理沙とあと3人も生徒会役員がいるのだが、困ったことにいずれもサボリなのでこのSSには殆ど登場しない。
「どうして新学期前なのにどうしてこんなに仕事があるのかしら。いくら自治権限が広いからって、理事長があんなだからって、学校の運営を生徒会に任せすぎじゃないかしら?」
「それだけ信頼されているってことよ」
 ヒナギクの愚痴に愛歌が答えていると、エレベーターの上がってくる音が聞こえる。
 誰かしら、とヒナギクが呟いているとノックする音が聞こえた。入室を許可すると入ってきたのは三千院家別邸の、三千院ナギの執事で現在はゆかりちゃんハウスの執事を勤めている綾崎ハヤテであった。
「失礼します。先生に頼まれて書類を持ってきました」
「いつも悪いな、綾崎君」千桜が口を挟んだ。
「ありがとうハヤテ君。そういえばいつもハヤテ君に手伝ってもらっているわね。書類を持ってきてくれるだけでなく紅茶まで淹れてくれるし、他にもいろいろ手伝ってくれるわね」
「いえいえ、たいしたことではありませんよ、ただ頼まれただけですから。それでヒナギクさん、他に何か僕にできることはありませんか」
 いつものように生徒会の手伝いをしようと申し出て、生徒会の面々も受諾したのでその日の夕方までハヤテは書類の分類など、仕事を誰よりも早く、そして手際よく進めたのであった。
 数時間後――4人は今日の活動を終えて寛いでいた。
「ありがとうハヤテ君。おかげで助かったわ」ハヤテに淹れてもらった紅茶を飲むヒナギクたちの顔には笑みと安堵の表情が浮かんでいた。
「いえいえ、仕事が全部終わってよかったですよ」なんとたった数時間で数十センチはあろうかという書類の束を片付けてしまったのであった。普通ならばできるはずがないのだ。そう、普通ならば。いくら4人がかりとはいえ、これだけの仕事量をこなすのははっきり言って難しい。愛歌の体が弱いことを差し引いても、各自が超人的な能力を有しているからなのだろうか。ハヤテは先述のとおり三千院ナギの執事を勤めているが、実はそれだけではなく過去に家族を養うために年齢を偽ってまで様々な職種の仕事を経験しており、ヒナギクは文武両道、公明正大なので入学直後から生徒会長を任せられており、愛歌は前述のとおり体は弱いがヒナギクに次いで頭脳明晰であり、千桜はアルバイトでメイドを務めている為に動きが俊敏であり手際が良いからこれだけの仕事をこなせるのだ。
「それでは僕はこれで失礼します。また何かあればお手伝いさせてください」
「そ、そんな悪いわよ。でも手を貸してほしい時にはよろしくね」
「はい、では」そう言ってハヤテは生徒会室を後にした。
 ふーっ……溜息をつきつつ天井を見上げるヒナギクは仕事が捗ったことには安堵していたが、何か物足りないと感じていた。
「どうしたヒナ?」千桜の問いかけにヒナギクは答えず、代わって愛歌が
「私たち3人だけじゃ足りないから、誰かに生徒会に入ってほしいの?」
「な、なんで私の考えていることが分かったの!?」
 ハヤテに生徒会に入ってほしい、一緒にいたい、という胸の内は知られたくないヒナギクであった。
「なら、綾崎君に生徒会に入ってもらったらどうだ?」
 千桜の思い掛けない発言に、助け舟を出したことに2人は驚きと喜びの表情を浮かべていた。
「そうね……実際に活動しているのは私たち3人だけだから、メンバーになってくれれば助かるわね。ハヤテ君にはいつも手伝ってもらっているけど手際もいいし。何より仕事していて楽しいわよね」
「ヒナ、どうにかして入れることはできないかしら?」
「……なら、生徒会長推薦で入会してもらいましょうか」
 この時ヒナギクの頭の中に、とある考えが浮かんだのであった――

 翌朝――
 いつものようにハヤテがゆかりちゃんハウスで朝食の支度をしていると、後ろからヒナギクに声を掛けられた。
「おっはよ! ハヤテ君、ハル子、ナギ!」
「おはようございます、ヒナギクさん」「おう、ヒナギクじゃないか。おはよう」「おはようヒナ」
 4人がお互いに挨拶を交わしていると、ヒナギクがおもむろに用件を切り出してきた。
「ハヤテ君、今日の放課後に生徒会のことでちょっと相談があるのだけどいいかしら?」
「はい構いませんよ、放課後ですね。お嬢さまよろしいでしょうか?」
「別に構わないが、ヒナギク、なんで放課後なのだ? 今じゃダメなのか?」
「ええ。ちょっと長くなるし大事な話なのよ。ここでも教室でもできない話なの、お願い」真剣な様子で揉み手をして頼んでいるところを見ると、どうやら真面目な話らしい。
「まあいい。だがあまり遅くなるなよ。ハヤテには執事としての仕事もあるんだからな」
「ありがとうナギ。じゃあハヤテ君、ハル子。また学校でね」
「分かりました」「ああ、またなヒナ」

 そして時は流れ、放課後――
ハヤテが時計塔のエレベーターを最上階まで上がりノックをして生徒会室に入るとそこには見慣れた風景が漂っていた。
「失礼します」
 ヒナギクだけではなく、既に千桜や愛歌も来ていた。
「あら綾崎君、今日はどうしたの」「こんにちは綾崎君」
 愛歌と千桜はただ挨拶を交わしただけであったが、これから何があるかは心中分かっていた。
「ハヤテ君よく来てくれたわね。それじゃあ早速本題といきましょうか」
「それでヒナギクさん、相談って何ですか?」
 ハヤテにとって普段の仕事の手伝いでもなければヒナギク、愛歌、千桜の3人が相談することなど思い当たる節はない。それに全員僕より成績がいいのでましてや勉強についてではないだろう。
 4人が席に着くとヒナギクさんは一同を見回しておもむろに口を開いた。
「ハヤテ君、生徒会に入ってくれないかしら?」
「えっ、僕が生徒会にですか……でも何故です? ヒナギクさん達の他にも瀬川さん達がいるじゃないですか。6人もいるのにどうしてですか」
「泉達はサボっているから生徒会は実質、私たち3人しかいないの。3人だとちょっと苦しいけどハヤテ君がいれば4人で仕事を回せるし、それに今でもハヤテ君を含めたこのメンバーで仕事しているときがあるけど十分効率的だからね。どうかしら、ハヤテ君?」
 真剣な表情で頼むヒナギクに、残る2人にも真剣に見つめられたハヤテだが、
「僕は三千院家の、ナギお嬢さまの執事なのですよヒナギクさん。生徒会役員になるのはいいとして、お嬢さまやマリアさんに聞いてみないと」
「ということは生徒会役員になることには反対しないのね」
「はい、マリアさんたちが許していただければ問題はありません」
「分かったわ。ならば今日帰ってから2人と相談してみて」
 暫く俯いていたハヤテだが、
「はい、分かりました。ではヒナギクさん、返事はいつまでにすればよろしいでしょうか」
「……うーんそうね……明日までにお願いできるかしら」
「分かりました、明日ですね。相談とは以上でよろしかったでしょうか」
「ええ。今日は以上よ。愛歌とハル子も今日は他に仕事もないからあがっていいわよ」
 こうして今日の活動は終了し、全員が下校した――

 その夜ゆかりちゃんハウス――
 ハヤテとナギとの間で少々揉めたが、マリアの賛成もあってハヤテを生徒会に入会させることになった。但し執事業に支障が出ないように、という条件は付いていたが。
 そして翌朝、白皇学院にて――

「ヒナギクさんたちの頼みであれば喜んで。皆さんのお力になれるように頑張ります!」
とハヤテは二つ返事で、笑顔で了承したのだった。
「よかったわ、ありがとうハヤテ君! これからもよろしくね」
「だけどヒナギクさん、気になることが」
「ん、何かしらハヤテ君」
「他の生徒の皆さんに内緒で、同意なしで決めていいのでしょうか?」
「それは大丈夫よ、生徒会長に任命されれば基本的に異論はないからね。生徒会長推薦よ」
「ならば大丈夫ですかね。ではこれからもよろしくお願いします」
 ――こうして綾崎ハヤテは生徒会会計として桂ヒナギク、霞愛歌、春風千桜の3人とともに白皇学院生徒会に入ったのであった――



 それから一か月後――
「ところで僕たち、いつも一緒にいますよね。できれば皆さんとずっと一緒にいたいですよ」
「そうね。それは私も同感よ」
 ハヤテとヒナギクのやり取りを聞いていた愛歌は爆弾を投下することにした。
「だったら、ヒナと綾崎君が付き合ったら?」
 それを聞いた2人は吹き出した。
「な、何言っているのよ//」
「そ、そうですよ// 確かにヒナギクさんは綺麗で成績優秀で公明正大な方ですけど、僕なんかと釣り合うかどうか……」
 実はヒナギクは二か月近く前の『ひな祭り祭り』に、自分の誕生日にハヤテへの好意に気がついたのだが、負けず嫌いが災いして自分から告白したら負けだと思い込んでいる。

「そういえば私たち、ハヤテ君が生徒会に入ってから何かしてあげられたかしら?」思い出したかのようにヒナギクが口を開いた。
「どういうことですか?」
「そのままの意味よ。私たちはハヤテ君が役員になる前から仕事だけじゃなく紅茶汲みとかいろいろと手伝ってもらっているけど、私達からはハヤテ君に何もできていないじゃない」
「そんな事ありませんよ、僕が忙しい時には皆さんが代わりに仕事してくださいますし、僕が分からないことにつきましては皆さんが懇切丁寧に教えてくださっているじゃないですか」
「そういう意味じゃないの。先日新入生に対して私たちが入学のお祝いしてあげたように、ハヤテ君に対しても入会のお祝いしてあげたいのよ」
「そ、そんなの結構ですよ」
「そんな事言わないの。じゃあこうしましょう、私たち皆で合唱して絆を深めましょうか」
「合唱ですか?」
「そうだな。皆がひとつに纏まるには団体行動が一番だからな。合唱コンクールは経験上、特に効果的だとこのSSの著者も言っているからな」千桜が言葉を紡いだ。
「私は構いませんよ」
「いいわよ、私も」
「私もいいぞ」
「……それじゃあよろしくお願いします」
 愛歌、ヒナギク、千桜が賛成したため、ハヤテも同意したのであった。
「それで曲目はどうします?」
 すると愛歌が口を開いた。
「そうね……それじゃあこのSSの著者が中学校時代に合唱コンクールで特に印象に残っている曲にしましょう。『時の旅人』『大地讃頌』でいいかしら」

 時の旅人(曲)
 時の旅人(楽譜)
 大地讃頌(曲)
 大地讃頌(楽譜)


「まあいいわ。ポップスでもいいけど絶対に著作権に引っ掛かるから」
 こうして生徒会の面々は合唱して絆を深めることにしたのだった。

「それから気になったのだけど、パートについて指揮者はヒナ、ソプラノは私、アルトは千桜、テノールは綾崎君として、バスは誰が務めるの?」
「そうよ、それにピアノは誰が弾くの?」
 愛歌とヒナギクの疑問にその場の空気が凍ってしまった。
「うーん……ならばバス・パートは生徒会顧問の薫先生に、ピアニストはお嬢さまに頼んでみては如何でしょうか」
 ハヤテの提案に他の全員が目の覚めるような表情を浮かべるのであった。
「それは名案ね。でも合唱するのが薫先生を含めて4人しかいないから、あの子達にも入ってもらった方がいいと思うのだけどどうかしら」
 『生徒会の絆を深めるため』なのでヒナギクの提案に全員が賛同したのであった。

 薫先生についてはすんなりと了承してもらえたが、ナギについては骨が折れた。
「何故私がお前たちの為に弾かなければならないのだ!」
「そんな事言わずにお願いします、お嬢さま。僕たちの合唱に付き合ってください、他に弾ける方はいないのです」
「お願いナギ、私たちに付き合って」
「ナギ、ピアノを弾けるのはお前しかいないんだ、頼む」
「ナギ、ピアノを弾ける方が他にいらっしゃらないので弾いてあげてください」
 ゆかりちゃんハウスに帰ってきてから、マリアの援護射撃を受けながらハヤテだけではなくヒナギクや千桜たちもナギに頼みこみ、数日間かけて漸く受け入れてもらった。
「……分かったよ、弾くからそんな大げさな頼み方するな!」
「あ……ありがとうございますお嬢さま」
「ありがとうナギ」
「ありがとう、そしてよろしく頼む、ナギ」

 最終的なパートについて指揮者はヒナギク、ピアノはナギ、ソプラノは愛歌と泉、アルトは千桜と美希、理沙の3人、テノールはハヤテ、バスは薫先生に決まった。
 生徒会室にピアノが持ち込まれ、生徒会の仕事が終わってから毎日ナギと薫先生を交えて全員が一か月後の本番に向けて練習するのであった。



 どうしても最初は歌詞を覚え音を合わせる為に自然と声量が小さくなるものだが、ヒナギクとハヤテの激励により段々大きくなり、恥じらいも薄れていった。ナギも最初は合唱している皆の士気が低かった為に不満を露わにしながら演奏していたが、歌詞を覚え声量が大きくなるにつれて不満は解消していき自然とピアノを弾く指が動くようになっていった。
 但しパートごとに音程の高さが変わる部分があり、アルトとテノールは特殊な部分があるので覚えるのにやや手間がかかった。それでも『絆を深める為に』『ハヤテ君をお祝いする為に』練習していく中で、歌を通して皆が纏まっていき、自然と皆の和ができるのであった。
 葛藤もあったが、いよいよ本番前日まできた。

「いよいよ明日ね」
「そうだな、ここまで結構長い道程だったな」
「最初は綾崎君をお祝いするという目的だったけど、実際は生徒会と皆の絆を深めるという目的の為に練習を重ねてきたからね」
 全員、練習が終わった後なのか息が上がっていた。
「皆さん……ありがとうございます……!」
 ヒナギク、千桜、愛歌の言葉にハヤテは涙を浮かべていた。
「何、泣いているんだよ綾崎君」
「だって……だって……皆さんとこのように一緒に行動したことはあまりなかった気がしますし、こうやって纏まりを感じたことが嬉しくて……」
「その台詞は明日の合唱をやり遂げてから言いなさい、ハヤテ君。まだステージに立ってもいないのだから」
「はい……そうですね、明日の舞台でこれまでの成果を出しましょう。それから皆さん、ステージが終わっても僕は皆さんとずっと一緒にいます。ですからこれからもよろしくお願いします」
 ハヤテの言葉に全員が満足気な表情で頷き、相互信頼を確かめ合うのであった。ヒナギクはもう一つの想いも確認して――

 そして本番当日――
 放課後の体育館には生徒会の合唱が聴ける、ということで早くから多くの生徒が詰め掛けていた。コンサートではないのでそれ程の熱気はなかったものの、普段とは違う特別な企画ということもあり会場は盛り上がりを見せていた。

 そして合唱が始まった――
 「――――♪ ――――♪ ――――♪ ――――♪」(やっぱり著作権法に引っ掛かる危険があるので、歌詞は伏せさせていただきます)

 合唱が終わった瞬間、会場から割れんばかりの拍手が鳴り響いていた――

 合唱が終わりナギと薫先生を含むハヤテたち9人は生徒会室にいた。
「皆、今日はお疲れ様。合唱が上手くいってよかったわね。どう? 楽しかったかしら?」
「はい、こうして皆さんと一緒に歌えて凄く楽しかったですよ。ヒナギクさんや千桜さん、愛歌さんは勿論、瀬川さん、花菱さん、朝風さん、薫先生にお嬢さまにも協力していただいたのでここまでできたのだと思いますよ。皆さんと団結できなければ合唱は成功しなかったでしょうし、こうして充実感を得られなかったでしょう。皆さんお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました」
 最高の、と言っても過言ではない笑みを浮かべるヒナギクの慰労の言葉にすぐさまハヤテが反応して、彼も幸せそうな笑顔で全員に慰労と感謝の言葉を述べ、全員と握手を交わしたのであった。
「綾崎君、そこまで言われると恐縮しちゃうよ。ああでも、こうして全員で成功を、幸せを実感できてよかったな。皆お疲れ様」
「そうよね、そこまで言わなくてもいいのに。けど確かにこうして充実感を感じるのは嬉しいことよね。お疲れ様」
「ハヤテ、お前は相変わらずだな。だが無事に成功したのだからよしとするか」
(ナギ、ちょっと高飛車よ)
 千桜、愛歌、ナギに続き泉たち3人娘と薫先生も笑みを浮かべ、お互いに慰労と感謝の言葉を述べて、合唱コンクールは幕を閉じた。結果、皆の絆が確固たるものになり以前より和が深まったのであった。
 外は茜の色に染まっていた――



 しかしヒナギクのステージはまだ終わっていない。
 慰労会後の生徒会活動も済み、ヒナギクとハヤテは2人きりで生徒会室にいた。因みに愛歌、千桜とナギ、そして泉たち3人娘は既に下校している。
 ハヤテはヒナギクに「話があるから残っていてほしい」と言われたのであった。
「ヒナギクさん、話って何でしょうか」
 尋ねるハヤテの表情はいつもとそれ程変わらないが、ヒナギクの方は紅くなり俯いている。
「ヒナギクさん……?」
「ハヤテ君、貴方に打ち明けたいことがあるの。実は……」
 考え込んでいたが意を決して真っ直ぐハヤテの顔を見た。ハヤテも釣られて真剣な表情でヒナギクを見た。
「ハヤテ君、貴方のことが好きです。私と付き合ってください!」
 とうとうハヤテに向かって自分の想いを伝えたのであった。
「ヒナギクさん……ちょっとこちらに来てくれます?」
「え……? ちょっとだめよテラスは! 私が高い所苦手だって知っているでしょ!?」
「はは、大丈夫ですよ」そう言いつつ、ヒナギクをベランダに連れ出した。
「ヒナギクさん、まずはひな祭り祭りのように外の景色を見てください」
 ハヤテはまず、ヒナギクの心を落ち着けることにした。
 その言葉に従い、ヒナギクは閉じていた目を開けると――

「すごく綺麗ね」
 あの時と同じように、藍色に染まりつつある空に素晴らしい景色が2人の目に映るのであった。
「綺麗な夜景ですよね、ヒナギクさん」
「ええそうね、ハヤテ君」
 そうは言いつつ、告白の返事をまだ貰えていないので焦燥感に駆られていた。
 ベランダから夜景を見ていた2人であったが、やおらハヤテがヒナギクの方を向いた。
「ヒナギクさん、こちらを向いてください」
「なによ……」
「僕もヒナギクさんのことが好きです!! 優しくて公明正大なヒナギクさんとずっとずっと一緒にいたいです。いつでもどこでもどんな状況でも助けに行きます。こちらこそこんな僕ですが付き合ってください!!」
「あ……ありがとうハヤテ君……!! 私もいろいろと迷惑を掛けることもあるけれど、これからもずっとよろしくね!!」
 そのようにお互い永遠の誓いを立て、唇を交わして抱き合う2人なのであった。
 こうして漸く2人は結ばれた――

Fin.























あとがき

こんにちは、瑞穂と申します。いつもお世話になっています。

 これが初のSS執筆ということで期限までに書き上げられるか不安でしたが、完成できまして正直ホッとしています。現在 「ひなゆめファンの止まり木」(以下止まり木)というハヤテのごとく! の2次創作サイトにおいて感想書きやチャット等で活動していますが、小説掲示板の作品を読んでいるうちに様々な方が書いていらっしゃる多くの作品に出会いまして私も1本、作品を書いてみようと思い立ちました。書き詰まるうちに時間が経過して今年(2015年)11月上旬、止まり木のクイズ大会で惜しくも上位を逃しましたが今回の合同小説本vol.8の執筆権獲得者の方が執筆権を譲渡してくださり、1か月余りの執筆期間でSSを執筆、完成に至りました。

 このお話のテーマについては、「纏まり」「絆」に集約されます。ハヤテ君と生徒会役員を結びつける為に何をすれば、どんな手段を採ればいいのか悩んでいたところ、以前私が中学時代に体験した合唱コンクールに行き着きました。組織が纏まるには(団体行動の)イベントだ、ということでした。合唱というのは指揮者、演奏者、そして多くの歌手から構成されていますが、三者の意志や呼吸が合わなければいい合唱は成立しません。故に合唱を成功させて彼らを結び付ける、絆を強くするということがこのお話の狙いです。そして是非書きたかったハヤテ君とヒナギクさんのカップリングの要素を加えました。

 どれだけ皆さんに受け入れていただけるかは分かりませんが、何卒温かい目で見守っていただければ幸いです。

 こんな拙作ですが転載してくださいましたNobuさん、転載を許可してくださいました止まり木の双剣士さん、執筆権を譲渡してくださいました○○さん、最後まで目を通してくださいました皆さん、この場をお借りしてお礼を述べさせていただきます。どうもありがとうございました。

(執筆権を譲渡してくださった方の名前は都合により伏せさせていただきます)

瑞穂
[ 2015/12/27 09:19 ] SS | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

Nobu

Author:Nobu
血液型:B型

ハヤテ君がとっても大好き。ハーたんよりはハヤテ君。アニメ・漫画が大好き。水樹奈々さんと茅原実里さんの大ファン。好きな声優は白石涼子さんと植田佳奈さん。好きなゲームは任天堂全般,falcomの軌跡シリーズ,ドラクエ,ソニック,風来のシレンなど。最近は艦これの五月雨ちゃんが可愛くて仕方のない提督。

何かありましたらお気軽にどうぞ。
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